最後の一合から、 世界の食卓へ。
一粒の米を惜しむ心は、言葉を介さずに国境を越える。食をめぐる小さな出来事の積み重ねが、やがて人と人とを結び直していく――そんな、急がない物語を書いています。
作品
- 01 最後の一合 全国で米が買えなくなった地方の町・青川市。残されたわずか一合の米を誰がどう使うかをめぐり、食の倫理を研究してきた篠宮誠一と家族が、「食べること」と「譲ること」の意味を問い直す――食と家族をめぐる六章の物語。 6 章
- 02 最後の一合・イギリス編 〜ロンドンの食卓〜 米が消えた青川市から、食の溢れるロンドンへ。篠宮家の四人が「豊穣の逆説」と向き合い、言葉を超えて「もったいない」の心を分かち合っていく、食と家族をめぐる六章の物語。 6 章
- 03 この恋、買収対象ですか? 恋愛が「ラブトークン」で数値化され、生徒が格付けされる東都商業学園。感情を売買する市場の最下層から、純粋すぎる一人の少女の愛が、システムそのものを揺るがしていく――感情経済学ラブコメディ。 9 章
- 04 収束のパラドックス 全人類の知能を一定の範囲へ「是正」する認知格差是正プロトコル。IQ二〇〇を超える天才・桐生遥香は、世界知性評議会の聴聞を前に、知性とは何か、多様性とは何かを問う――知性と倫理をめぐる思弁の長編。 21 章
- 05 共感者 あらゆる音を肌で感じてしまうHSPの心理カウンセラー・北川澪。ある患者との面談をきっかけに、夢と現実、他者の記憶と自らの境界が溶けていく――知覚と無意識をめぐる六章のサイコロジカル・ホラー。 6 章